間質性肺疾患を知る
病気が起こるしくみは?
進行性線維化を伴う間質性肺疾患では、肺が進行性の線維化によってだんだんと硬くなり、血液中に取り込まれる酸素の量が減るため、からだの中の酸素の量が不足してしまいます。
呼吸によって吸い込まれた酸素は、肺胞という小さな袋にたどり着きます。肺胞では、酸素と二酸化炭素が肺胞の壁の部分である「間質」を通して交換されます(ガス交換)。患者さんの肺では、線維化によって間質が硬く厚くなって、酸素や二酸化炭素が通りにくくなり、ガス交換がうまくできなくなってしまいます。また、肺が硬くなるため呼吸をしても肺がふくらみにくくなり、肺活量が低下します。その結果、呼吸によって血液中に取り込まれる酸素の量が減るため、からだの中の酸素が不足してしまいます。
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2023年10月作成