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咳・息切れがあらわれるのはどんな病気?

咳・息切れがあらわれる疾患に間質性肺疾患があります。そのうち、肺の間質という部分に炎症が起こり、間質の壁が硬くなって(線維化)、呼吸がしづらくなる病気を、肺線維症といいます。

呼吸によって吸い込まれた酸素は、肺胞という小さな袋にたどり着きます。肺胞では、酸素と二酸化炭素が肺胞の壁の部分である「間質」を通して交換されます(ガス交換)。患者さんの肺では、線維化によって間質が硬く厚くなっているため、ガス交換がうまくできなくなってしまいます。その結果、呼吸によって取り込まれる酸素の量が減り、からだの中の酸素が不足してしまいます。

間質性肺疾患(間質性肺炎、肺線維症を含む)では、痰の出ない咳が続いたり、坂道や階段を上るなどの軽い運動でも息切れしたりするなどの症状が特徴です。病気が進むにつれて、呼吸機能を回復させることが難しくなってしまいますので、病気が進行しないうちに発見することが重要です。

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