どこに行ったらいいの?
膠原病の専門医を受診しましょう。診療科としては、膠原病内科・リウマチ科・皮膚科の場合があります
全身性強皮症は、診断までに時間がかかることが少なくありません。
患者さんの9割以上は女性で、30~50歳代で発症します。そのため、更年期による症状だろうと考え、かかりつけ医や婦人科などを受診する方が多くみられます。これらの施設では、全身性強皮症が疑われることはあまりありません。また、発症してすぐの患者さんや症状が軽い方は、しもやけの一種、自律神経失調症などと診断されることもあります。
治療をしても症状が変わらない状況が続き、少し大きな地域の病院を受診すると、半分くらいの患者さんが全身性強皮症などの膠原病の疑いがあると診断されます。しかし、この段階でも、全身性強皮症に対する適切な治療が開始されることは少ないのが現状です。
このように、全身性強皮症と診断されるまでに、数年かかってしまうことも少なくありません。
膠原病の専門医を受診しましょう。
全身性強皮症は、さまざまな臓器に症状があらわれる可能性があります。また、いろいろな種類のおくすりに対応するためにも、専門医に治療方針を立ててもらうことが重要です。全身性強皮症などの膠原病の専門医がいる診療科(病院によって、「膠原病内科」「リウマチ科」「皮膚科」などの場合があります)を受診しましょう。
専門医の多くは、大学病院などの大きな病院に所属していますので、現在受診している病院で「紹介状(診療情報提供書)」を書いてもらえば受診がスムーズになります。
大きな病院に行くときは…
紹介状(診療情報提供書)を書いてもらえば受診がスムーズになります。
特定機能病院や400床以上の地域医療支援病院などの大きな病院を受診するときは、かかりつけ医に相談して、紹介状(診療情報提供書)を書いてもらえば受診がスムーズになります。受診するときに紹介状がないと、診察料とは別に保険外併用療養費がかかります。200床以上の中小規模病院を受診する場合も紹介状が必要なことがあります。
病院によっては、受診する前に予約が必要なこともありますので、問い合わせをしたり、ホームページなどで確認しておきましょう。
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2023年10月作成