治療中の副作用とその対処法

気を付けるべき副作用

肝機能障害(かんきのうしょうがい)

肝臓の機能が障害されることがあります。

【症状】

  • 体がだるく、いつもより疲れやすく感じる
  • 微熱が続く
  • 尿が茶色になったり、皮膚や白目が黄色くなる
  • 食欲がなく、吐き気がある
  • 発疹やかゆみがある

消化管穿孔(しょうかかんせんこう)

胃や腸などの消化管に穴があくことがあります。

【症状】

  • おなかや背中に、突然の強い痛みがおこる
  • おなかを触ると、硬く感じる
  • 吐き気がある
  • 食欲がない

血栓塞栓症(けっせんそくせんしょう)

血管の中で血のかたまり(血栓)ができ、血管が突然つまること(塞栓)があります。

【症状】

  • 手足がまひしたり、しびれる
  • しゃべりにくい
  • 胸が痛い
  • 息苦しい
  • 片方の足が急に痛くなったり、腫れたりする

血栓塞栓症は、からだのどの血管がつまるかによって、心筋梗塞(しんきんこうそく)、狭心症(きょうしんしょう)、脳梗塞(のうこうそく)、深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)、肺塞栓症(はいそくせんしょう)など病気の名前が異なります。これらの病気は、何の前触れもなく突然あらわれることがあります。 

ネフローゼ症候群(ねふろーぜしょうこうぐん)

尿に蛋白がたくさん漏れ出てしまうために、血液中の蛋白が減ることで、下記のような症状があらわれることがあります。

【症状】

  • 尿量が減る
  • 排尿時の尿の泡立ちが強い
  • 息苦しい
  • 尿が赤みを帯びる
  • むくみ
  • 体がだるい
  • 体重が増加する

出血、血小板減少(しゅっけつ、けっしょうばんげんしょう)

血が止まりにくい、あるいは出血しやすくなることがあります。

【症状】

  • あおあざができやすい
  • 鼻血が出やすい
  • 歯ぐきから出血しやすい

創傷治癒の遅延(そうしょうちゆのちえん)

傷口が治りにくくなることがあります。

【症状】

  • 傷口が開く
  • 傷口から出血する

間質性肺炎(薬剤性)(かんしつせいはいえん やくざいせい)

おくすりの服用によって、肺に炎症がおこることがあります。

【症状】

  • 息切れする
  • 痰(たん)のない咳が出る
  • 熱がある

顎骨壊死(がっこつえし)

あごの骨の組織や細胞が部分的に死滅し、骨が腐った状態になることがあります。

【症状】

  • 口の中やあごが痛い
  • 歯がぐらつく、抜ける
  • あごの周りが腫れる
  • 下くちびるがしびれた感じがする
  • 歯ぐきから膿が出る
  • 歯ぐきに白色あるいは灰色の硬いものが出てくる

重篤な皮膚障害(じゅうとくなひふしょうがい)

皮膚や粘膜に発疹や吹き出物があらわれることがあります。

【症状】

  • 皮膚の広い範囲が赤くなる
  • 高熱(38℃以上)が出る
  • 目が充血する
  • くちびるや口の中がただれる
  • のどが痛い
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これらの症状があらわれたら注意が必要です。
すぐに医師や看護師、薬剤師に相談してください。

起こりやすい副作用と対処法

日常の注意点