肺線維症の患者さんは、強い運動をしなくても、日常生活の中で息が切れてしまうことがあります。これまで無理なく行うことができていた動作ができなくなり、不安に思うことがあるかもしれません。息切れを防ぐ呼吸法を実践することで、息苦しさを軽減し、息切れのためにできない動作が徐々にできるようになります。また、肺の機能を強化することにも役立ちます。ここでは、日常生活の中で実践できる4つの呼吸法をご紹介します。
1 腹式呼吸
腹式呼吸は、横隔膜を使う呼吸法です。おなかをふくらませて鼻から息を吸い、おなかをへこませながら口から息を吐くなど、おなかの動きに気をつけながら呼吸をします。特に、座ったり横になったりしながら、リラックスしているときに行うとより効果的です。